宮崎駿再考 『未来少年コナン』から『風立ちぬ』へ 平凡社 2015年7月15日 |
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宮崎駿はいつも「地球」のことを考えていた! 宮崎アニメに貫かれている「石」や「風」や「星」へのこだわりに注目し、2011.3.11を経た私たちが今受け取るべき“未来へのメッセージ”を提示する。 2014年制作の『風立ちぬ』で、長編アニメからの引退を表明した宮崎駿監督。 彼の代表的な作品をもう一度見直してみると、私たちが当たり前のものとして見ている「石ころ一つ」に地球の歴史と未来を感じ、それとどのように向き合うかを考えていたことがわかる。 「歩行者」と「地球」という二つの視点から、宮崎アニメのおもしろさと豊かさを読み解く。 |
―目次― |
第1章 『未来少年コナン』――「コナンの足」あるいは「星を作る鍛冶屋」 第2章 『風の谷のナウシカ』――巨神兵の系譜と「鍛冶王の姫」 第3章 『天空の城ラピュタ』――「飛行石」とは何か 第4章 『となりのトトロ』――「傘」のテーマ 第5章 『魔女の宅急便』――ウルスラの絵を中心に 第6章 『もののけ姫』――ディダラボッチとは何者か 第7章 『千と千尋の神隠し』――川の物語に隠されたもの 第8章 『ハウルの動く城』――城と電子メディアの構造 第9章 『崖の上のポニョ』――もう一つの「エビス」の物語 第10章 『風立ちぬ』――「美しい夢」について 終章 「風」とは何だったのか――『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』へ |