自著のご紹介


長新太の絵本の不思議な世界
哲学する絵本

晃洋書房
 2010年4月30日

この絵本を眺めながら、いよいよ長新太の絵本を、たくさんある絵本の中の一つとしてではなく、彼自身に単独で向かい合って彼の世界を論じる必要があると思うようになっていった。
それだけ彼の作品は特異だったし、強烈な存在だったのである。

―目次―
まえがき

第T部 絵本とは何かという問い
 
1 子どもに与えたくない絵本?
  2  「ページ」とは何か

第U部 長新太の「ちへいせん」の発見
  1 『ぼくのくれよん』1973
  2 『つみつみニャー』1974
  3 『みんなでつくっちゃった』1975
  4 『もじゃもじゃしたものなーに?』1975
  5 『ごろごろにゃーん』1976
  6 『アブアアとアブブブ』1976
  7 『はるですよ ふくろうおばさん』1977
  8 『ちへいせんのみえるところ』1978

第V部 長新太の「ちへいせん」の展開
  1 『ぼくはイスです』1979
  2 『キャベツくん』 1980
  3 『ブタヤマさんたら ブタヤマさん』
  4 『キャベツくんとブタヤマさん』
  5 『トリとボク』1983 『みんなびっくり』1983
  6 『にゅーっ するする』1983
  7 『つきよ』1986
  8 『ムニャムニャゆきのバス』1991
  9 『あかいはなと しろいはな』1996
 10  『ゴムあたまポンたろう』1998
 11  『ノコギリザメのなみだ』1999
 12  『わたしのうみべ』2002
 13  『ころころにゃーん』2006

第W部 長新太の幼児絵本
  1 「絵」に「足」や「手」が描かれるのはなぜか
  2 『クーくんツーくんとヘリコプター』シリーズ
  3 『だっこ だっこ ねえ だっこ』シリーズ
  4 『へんてこライオン』シリーズ

第X部 長新太の悩み アンソロジー
 
『絵本画家の日記』他

あとがき