はじめに 「われ食べる、ゆえにわれあり」
ー「一口サイズ」の問題へー
T 人の食「食べもの」とは何か
1 「姿」として生きている生き物について
森崎和江さんの思い
2 「獲物」としての生き物の全体図について
「野生」の.次元
「狩猟」の次元
「家畜」の次元
「ペット」「動物園」の次元
3 「食べる」という過程について
「おいしい」ということ
「料理」の次元
「食事」の次元
U 神の食「供犠」という思考の考え方
1 「神」とは「喰う神」のことである
2 マヤ文明の「人身御供」の儀式
3 キリスト教も「食べる神」をーアンデス山中飛行機墜落遭難者の人肉食事件ー
4 アイヌの熊送り
5 中沢新一『熊から王』への違和感
6 「アブラハムとイサク献供物語」への違和嘱
7 『金枝篇」の「王の息子の供犠」の話
8 「食べもの」と「言葉」、「食べる神」と「話す神」
9 子どもを食べるー原ひろ子『ヘヤー・インディアンとその世界』ー
10 レヴィ・ストロースからの警告
V 吉本隆明の「食」への思いについて
1 味わい深い吉本隆明の『食べもの探訪記』
2 フォイエルバッハ「人間は彼がたべるところのものである」
3 「すごい食べもの」について
4 『アフリカ的段階について』と「人間を食べる」話
5 「臓器移植」と「人食い」のイメージ
W 宮澤賢治と「食べる」童話
1 『蜘妹となめくぢと狸』
保阪嘉内への手紙
『蜘蛛となめくぢと狸』
2 『注文の多い料理店』
3 『なめとこ山の熊』
「熊の言葉」を聞くとはどういうことなのか
最後のシーン
V 「カニバリズム」批判
1 映画「ハンニバル』
2 映画『エイリアン』
3 ゴヤ『わが子を喰うサトゥルヌス』
4 絵本『おおきな木』
5 童話「赤頭巾ちゃん」
Y 人を食べる「絵本」の怖さと楽しさ
ー「混合生物」小論ー
1 「おさんぽ」する絵本の楽しさと怖さ
「混合の生物」と「現実の動物」
『ぞうくんのさんぽ』
『ロージーのおさんぽ』
『もりのなか』
『おなかのすくさんぽ』
『ちびくろさんぼのおはなし』
2 「食べる絵本」の楽しさと怖さ
『ぐりとぐら」ー肉食をする「ぐり」と「ぐら」ー
『きょうはこどもをたべてやる!』ーパナナを食べさせられるワニの子ー
『はらぺこおなべ』ー動物を食べるおなべの話
『おなかのかわ』ー人間を食べる猫の話ー
Z 鳥山敏子の「にわとりを殺して食べる授業」批判
1 「にわとりを殺して食べる」授業は何を教えていたのか
2 「殺す」という言葉は正当か
3 文化としての「獲る」「料理」「食事」の区別
4 何を考えなければならないのか
5 授業を受けた生徒の卒業後の記憶
6 「いのちの韓さ」を学墓教育のあり方
あとがき
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