自著のご紹介


カップリングの思想―「あなた」の存在論へ―』

平凡社
 2004年10月8日

〈あなた〉とはだれか?
      どこにいるのか?

「シングル・ライフ」などというものはない!私たちが生きてあるとき、いつでもなにか「相手」と共にある。
そこに小さな至高者「あなた」も現れる……。「個」の思想の方向づけを超えて、人がいつも「カップリング」を生きているという根本的事実を見かえすことから、新しい思考の振舞いを提起する。
―目次―
第一章「シングル」なんて存在しない −『シングル・ライフ』批判
「シングル・ライフ」という言葉の登場
一人歩きし始めた「シングル・ライフ」
『新・シングルライフ』への広がり
「シングル」なんて存在しない
「カップリング」のほうへ



第二章カップリングの思想ヘ
カップリングについて
「カップリング」という言葉
「カップリング」の五つの次元
  1「根源」のカップリング
  2「大地」とのカップリング
  3「至高者」とのカップリング
  4「あなた」 ーこの「小さな至高者」とのカップリング
  5「くちるもの」とのカップリング
ブーバー『我と汝』が切り開いたカップリングの思想



第三章カップリング・ライフ −「あなた」との出会い
極限に現れる「あなた」−『夜と霧』を読む
原初のエロスヘー森崎和江小論
  どこで生まれたの?
   父親のこと

  原初のエロスとはなにか?
  「いのち」を食べる
  明日の「あなた」へ
人の「いのち」をもらって −澤井繁男『臓器移植体験者の立場から』を読む
  澤井繁男さんのこと 
  人工透析とカップリング 
  透析から腎移植へ
  「いのち」という言葉、「アニミズム」という言葉
「天音」へ −寝たきり少女との暮らしの中で
  「発達理論」の中へ
  「超級心身障害児」ですよ

  『あまね通信』の発行
  「あなた」には、手足があるのだろうか



あとがき