自著のご紹介


岩波ジュニア新書
    
10代の真ん中で 

              岩波書店 
            2002年 1月18日
              ―目次―

はじめに

第1章 10歳からの旅立ち

1 「線」を引きはじめる
      『小さい太郎』の悲しみ/「一本の線を引く」ことがはじまる/
      「Sケン」をした・秘密基地を作った/
      「敵」に出会う・「戦士」にる、でも「戦争ごっこ」じゃないんだ
2 「冒険」がしたい!
      『ドラえもん』にゃずいぶん助けられた/
      『ドラえもん』は「門」みたいだ/「のび太」になる/
3 「推理」がおもしろくなる
      『名探偵コナン』にはまる/
      「一人二役」の面白さー『名探偵コナン』の二つの顔
4 10歳−比較する力のはじまり
      「千」って「線」?−『千と千尋の神隠し』を観る/
      子どもの「戦い」と「物語」と−映画『少年時代』を観る/
      10歳−比較する力のはじまり

第2章 13歳「わからなさ」のはじまり

 1 「夕焼け」の体験
      「わからなくなってきた」んだ/「つながりゼロ」にして見つめる/
      「はじめて世界を見る」ように
 2 「旅人」になる
       歌と旅人−「もう一人の自分」へ/誰もが「一人ぼっち」になる世代/
       歌、この小さな映画館
 3 変身について
      「狼になる」/生き物はみな変身する/
      「生きる場」によって姿が変わる/
      二つの変身−「早い変身」と「ゆっくりした変身」

第3章 「学ぶこと」との出会い
      「12歳のイエス」のこと/「13歳」という出発点

 1 地理−国と地図の間にある世界
       国と地図と写真と/「地図」は人が考えた境界線でできている/
       映画『1492コロンブス』を観た/「地図」と「植民地」/
       「怪獣」に見える「ヨーロッパ」/「地図」って何だという問いかけ

 2 「国語」−物語と現実の間にある世界
        『銀河鉄道の夜』への疑問/「現実」は「物語」と「事実」の混合体だ/
       映画『バトル・ロワイヤル』は中学生が殺し合いをする映画なのか?/
       「教室」からはじまる物語にしてるんだ/
       「キャンプ」になればエゴがぶつかる/
       恐怖映画は「変身」がテーマなんだ

 3 「理科」−レンズと肉眼の間にある世界
       なんでその写真が「火星」とわかるんだ/
       「代わりの目」が「自分の目」になることへの疑問/
       電子顕微鏡で見る世界/「途中」が飛ばされている/
       「レンズで見る世界」/「飛ぶ人」になる/「飛ぶ人」から「歩く人」へ/
       「ゆっくりと動く」世界」

 4 歴史−「時の地図」を読む世界
        「ガンダムの歴史」と「鎌倉時代の歴史」はどう違うんだろう/
        生き物はみんな「過去を未来に生かして」生きている/
       映画『コロンブス』が面白い/未来の予想のために/
        時の地図−「暦」から「歴史」へ/
       時の地図に「歴史の先」を読む/歴史の「教科書」って何だ/
      「ガンダムの年表作り」だって捨てたもんじゃない

 5 「数学」−マイナスの世界って何だ
        「マイナス」を「引く」ってことがわからなくなってきた/
       「数」が「線」としてはじまる/「数直線」−「数」が「線」になる不思議/
       「マイナス」が「引く」ではなくなるときがくる/
       「琵琶湖の水位の計算」にはトリックがある?

 6 「数」−数を数えることの不思議さ
    −「50万人目の入場者」ってどういうふうに数えるの

       「市営プール入れ替え事件」と「数」のこと/
      「ルール」によって「数」の姿が違ってくる/数えられないものを数えている

 7 倫理−映像が倫理を創り出すんじゃないか
       「ツィンビル旅客機激突炎上」の映像が「映画」に見えたのはおかしいの?/
       「惨劇」を「ショー」のように見せる/
       「レンズ越し」に何度も同じ映像を見た/映像は編集=加工されている/
       「自爆テロ」と日本の「神風特別攻撃」と「武士道の精神」/
       戦時中「出陣学徒壮行会」の映像が日本全国で放映されたんだ/
      たくさんな「声=倫理」に出会う必要がある

第4章 家からの旅立ち

 1 「ともだち」との出会い −ケータイ文化の中で−
      「着信気になり症候群」/「テレフォンエイジ」があった/
      「ケータイ」−この「ちょっとした家出」/「ケータイ」の二つの使い方/
      「連絡」から「ふれあい」へ/失恋−「自分と同じじゃない」ことを知る/
      「武器」としての「ケータイ」について

 2 「親」とのわかれ
       『プラトニック・セックス』を読んだ/
       「スポーツとしての性」と「ひたむきさ」/
       悪いってわかってるんだ−『一房の葡萄』の訴えるもの/
       13歳「悪いやつになる」−「親のルール」から「子のプラン」へ

第5章 「明日」があるさ−「ひとり成人式」へ向けて

     大人になる目安ってあるんだろうか/「明日」がある/「希望」がある/
     「ひとり成人式」へ向けて

あとがき